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有害微生物の制御

ノロウイルス

ノロウイルス消毒

ノロウイルス(Norovirus)は、感染症の一種であり、主に胃腸炎や食中毒の原因として知られています。
ノロウイルスの感染経路は、主に口からの摂取(経口感染)が主要な経路です。
感染源としては、感染者の排泄物である糞便や吐物、これらに直接または間接的に接触した物品、そして食中毒としての食品(特にカキや他の二枚貝類の生食や十分に調理されていない食事、感染者による食品の汚染など)が挙げられます。

また、ノロウイルスは排泄物から体外に排出されても、一定期間自然環境中で生存し続けることがあります。そのため、嘔吐物や下痢便の処理が不適切で乾燥すると、ウイルスを含む微小な粒子が空中に漂い、通りすがりの人が吸い込んで感染する危険性が考えられます。

ウイルスによる感染性胃腸炎は年間を通じて発生しますが、特に冬季に流行が見られます。この感染性胃腸炎の主な原因ウイルスにはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどがあります。一般的に、冬季の前半にはノロウイルスによる胃腸炎が頻発し、後半から春にかけてはロタウイルスによるケースが増加します。ロタウイルスやアデノウイルスは主に乳幼児に感染がみられますが、ノロウイルスは成人を含む全年齢層に感染します。特に、免疫力の低い乳幼児や高齢者は、症状が重篤化しやすいため、注意が必要です。

ノロウイルスは、人の小腸粘膜で増殖するウイルスで、かつては小型球形ウイルスとして知られていました。このウイルスは主に11月から3月にかけて胃腸炎を引き起こしやすい特徴があります。さらに、微量のウイルス(100個以下でも)の摂取でも発症し、非常に高い感染力を持っています。そのため、保育園や高齢者施設などの集団生活の場では、感染が急速に広がり、クラスター感染を引き起こしやすいと言えます。

ノロウイルスの4つの感染経路

1. 経口感染(食中毒): ノロウイルスに感染する主要な経路は、ウイルスが汚染された食べ物を摂取することです。特に、生の牡蠣やアサリなどの二枚貝を十分に加熱せずに摂取すると感染のリスクが高まります。また、食品取り扱い者が感染している場合、ウイルスが付着した手で食品を取り扱うことによっても感染が広がります。

2. 接触感染: ノロウイルスに汚染された物品に接触し、手にウイルスが付着した後、口や食事をすることによって感染が起こります。感染者の便や嘔吐物の処理後は特に感染リスクが高まります。また、感染者が手洗いをせずに触れたドアノブなどを介しても感染が広がる可能性があります。

3. 飛沫感染: 感染者が嘔吐物を排出した際、その嘔吐物から飛び散る飛沫を吸い込むことによって感染が広がります。特に、便や嘔吐物を処理する際にも飛沫が発生しやすいため、注意が必要です。

4. 空気感染: 感染者の便や嘔吐物が乾燥し、微細な粒子となって空中に舞い上がり、周囲の人がこれを吸い込むことで感染が広がるケースがあります。埃がウイルスを拡散させるため、空気感染のリスクが存在します。

空気感染を予防するための対策は以下の通りです:

速やかな処理: 感染者の便や嘔吐物は、乾燥してウイルスを含む微小な粒子となる前に、速やかに適切に処理することが重要です。これにより、ウイルスの拡散を防ぎます。

汚物の確実な処理: 汚物の処理を十分に行い、拭き残しを防ぎましょう。感染源となる汚れた物品や表面を徹底的に清掃します。

適切な換気: 汚物の処理が終わった後には、部屋を適切に換気しましょう。ウイルスが含まれた埃が空気中に滞留するのを防ぎ、新鮮な空気を部屋内に導入することで感染リスクを低減します。

UVC殺菌

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感染拡大を防ぐための対策

感染拡大を防ぐための対策について詳しく説明します。

嘔吐物や便の処理

ノロウイルス消毒
感染者の便や嘔吐物を処理する際には、以下の手順を守りましょう。

使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着用し、足にビニール袋を装着して、汚物が体に付着しないようにします。

汚物を外側から中心に向けて、静かに染み込ませた塩素系漂白剤を含ませたペーパータオルで拭き取ります。初めに高濃度希釈液を使用します。希釈液は、塩素濃度が5%の漂白剤なら水で50倍、1%の漂白剤なら水で10倍に希釈して作ります。

汚物が拭き取れたら、さらに低濃度の希釈水で浸すように拭いて消毒します。希釈液は、塩素濃度が5%の漂白剤なら水で250倍、1%の漂白剤なら水で50倍に希釈します。

処理が完了したら、身に付けていたエプロンや汚物を拭いたペーパータオルなどを二重にしたポリ袋に入れ、地域の指示に従って適切に廃棄します。

寝具や衣類、カーペットの洗濯

汚れた寝具や衣類の洗濯に関しては、以下の手順を実施しましょう。

汚物が飛び散らないように拭き取り、塩素系漂白剤を低濃度に希釈したもので消毒します。その後、十分にすすぎます。

仕上げに、高温の乾燥機やアイロンを使用して熱消毒を行うことで、殺菌効果を高めます。ただし、生地の種類によって処理方法が異なるため、適切な方法を選びましょう。

大型カーペットなど、洗濯が難しいものについては、スチームアイロンを使用して熱消毒を行うことができます。ただし、生地の厚さによって処理時間が異なるため、注意が必要です。

ただし、消毒の過程で生地が傷む可能性があるため、扱いが難しい場合は、安全のために処分することも考慮しましょう。

雑貨や日用品の消毒

次亜塩素酸ナトリウム消毒

次亜塩素酸ナトリウムでの消毒作業

プラスチックや金属製の雑貨や日用品を消毒する際には、塩素系漂白剤は劣化を引き起こすことがあるため、熱消毒やアルコール消毒を検討しましょう。アルコール消毒の場合、ノロウイルスに強力な効果を持つものを選び、使用方法に従いましょう。消毒を行うことで、感染の拡大リスクを低減できます。

トイレのウイルス飛散対策に光触媒の活用

ウイルスは、感染後1週間、長いときは1か月程度の期間、ふん便中に排出されますので、
既感染者の衛生対策の一つとして、トイレに光触媒をコーティングする方法が考えられます。

光触媒抗菌施工

光触媒抗菌施工

トイレの光触媒施工

トイレの光触媒施工

ノロウイルスの代替ウイルスであるネコカリシウイルスに対する効果が性能評価機関にて確認されている光触媒を取り扱っています。

光触媒を活用した感染対策について詳しくはこちら

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