シロアリ対策
Termite Control Operation
シロアリ対策の重要性
シロアリは、自然界では物質循環を促す重要な役割を担う益虫ですが、
人が生活する環境においては、建物や財産などに経済的被害を及ぼす害虫となります。
工場、物流倉庫、店舗等での蟻害は商品被害や操業・営業停止など多大な経済損失に及ぶことがあり、
さらに、シロアリによる住宅被害は、経済的な損失だけでなく、地震災害時には人命に直接的な影響を与える危険性も指摘されています。
私たちはシロアリという生物と共存するために、適切な対策を講じる必要があります。
シロアリ対策について
多くのシロアリ防除業者は、経営効率化のために施工法を「工法」としてマニュアル化しています。これは、熟練した技術者の養成には多大な時間と労力が必要だからです。しかし、対策を単なる「工法」として暗記するだけでは、結果として機械的に薬剤をまく「散布業者」に陥ってしまいます。業界の一部で使われる「シロアリ消毒」という言葉こそ、その実態を象徴しているのではないでしょうか。
シロアリは土中や木材中で生活しており、その実態の把握が極めて困難であるため、生物学の研究者でも未だに解明されていないことが多くあると言われています。
シロアリ防除業者において、シロアリの生存環境を理解していない場合、飼育研究によってシロアリの生態を理解することは不可能であり、多くの防除施工士が書籍や組織内での「二次・三次情報」のみに頼り、個々の想像でシロアリを解釈して施工を行っているのが現状です。特に、対象が見えないという不透明さと、施工業者主導で築かれてきた特殊な環境は、強い権限を持つ個人の「迷信」や「思い込み」を組織、ひいては業界の常識として定着させる要因となったといえます。
その結果、科学的根拠を持つ真の「防除業者」と、形だけのパフォーマンスに終始する「散布業者」の間には、技術力において決定的な差が生じています。
例えば弊社の技術研究では、シロアリが防蟻処理面に触れた後の致死過程を検証した際、同一の薬剤・処理量・接触時間であっても、処理面の状態や気温といった外部要因によって結果が全く異なることが判明しています。
こうした現象は、防除技術の土台となる「木材学」と「昆虫生態学」の基礎的な知識があれば容易に考察できるものです。この前提知識の有無こそが、「いかに成分を接触させ、確実に駆除・予防するか」という現場での施工品質に直結します。
稲葉矢株式会社の関連会社であるイナバ白蟻は、こうした「一次情報」に基づき、先人が築き上げた知見を科学的根拠に基づいて発展させ、現場に還元し続けるシロアリ防除のスペシャリストです。
シロアリの社会性
シロアリは集団で生活をする真社会性昆虫です。
集団で生活し、役割分担することで、 様々な環境に適応し、生態学的な成功を収めています。
シロアリの世界では病原性微生物との壮絶な戦いが行われています。
上の動画にある、仲間同士で体を舐め合う行動は「グルーミング」と呼ばれます。グルーミングを行うことで、抗菌物質が含まれた唾液を体表に付着させ、病原菌からの感染を防いでいます。
一般に、個体数が多いほど病原菌への抵抗性は高まると言われていますが、社会性を持つことで、シロアリは様々な環境で生き残り、数を増やし、生息範囲を広げることができています。
シロアリ予防施工
ケミカル施工

床下での防蟻処理
地中にはシロアリが通り道を作り、コンクリートの下ではシロアリが活発に行き来をしています。
シロアリは、経年劣化によって入角部(いりずみぶ)などに生じるコンクリートの僅かな隙間を、自ら穿(うが)ち広げながら建物内部へと侵入してきます。
住まいを建てた後は、シロアリが家を「餌場」として認識しないよう、定期的な対策が欠かせません。
現在のシロアリ防除薬剤の残効期間は一般的に5年を目安に設計されています。そのため、5年ごとの定期的な防蟻対策を行うことが、大切な資産をシロアリ被害から守る最善の方法です。
レスケミカルへの対応

シロアリの餌木
薬剤の散布量を最小限に抑えた「総合的シロアリ管理(ITM)」や、薬剤を一切散布しない施工法にも対応しております。
一般的なベイト工法や、天然素材を用いた低毒性(レスケミカル)な工法、さらにはシロアリの生態特性を深く洞察し、独自に開発した高度な対策まで、ご依頼者の意向に沿った最適な解決策を提供します。
ヤマトシロアリ駆除

ヤマトシロアリ被害

ヤマトシロアリ幼形二次生殖虫
敷地内に複数のコロニーが混在する可能性があり、かつ、少数の個体からコロニーの再生可能なヤマトシロアリでは、生息環境と蟻害部を把握した上での施工が重要です。
こうした科学的知見に基づく緻密な判断によって、ドリルによる木材穿孔など建物への負担を最小限に抑えつつ、確実な駆除を実現します。
イエシロアリ駆除

イエシロアリ駆除

1週間後、餌を求めて巣の中心部から現れる個体

ベイト工法によるイエシロアリ駆除
難防除案件への対応

非破壊型シロアリ検査~蟻道形成の確認ができない駆除案件

壁の中の蟻害
非破壊型シロアリ検査機を活用し、蟻道の確認ができないシロアリ被害など難防除案件への駆除対応も行っております。
※シロアリの対策は、関係会社のイナバ白蟻の対応となります。
(公社)日本しろあり対策協会 しろあり防除施工士 登録番号 13837号
(公社) 日本木材保存協会 木材劣化診断士 登録番号 325号
(公社)日本ペストコントロール協会 ペストコントロール1級技術者 技第6549
シロアリ被害でお困りの方へ ~ 過剰な工事にご注意ください ~
シロアリ被害に直面したお客様に対し、「どうすればこの被害を確実に解決できるか」を真摯に考える業者がいる一方で、残念ながら「いかにお客様から多くの費用を引き出すか」を優先する業者が存在することも事実です。
特に、一人暮らしの高齢者など、専門知識や判断力の不足につけ込む悪質なケースも散見されます。
被害状況から判断して明らかに不要な「天井点検口の増設」など付帯工事を見積もりに含め、不安を煽って高額な契約を迫る手法です。
イナバ白蟻は、常にお客様の課題に寄り添う「解決者」でありたいと考えています。私たちは目の前の被害状況を科学的に分析し、適正な施工をご提案いたします。
シロアリ防除効果と安全性を備えた薬剤を高度専門技術者が使用



確実にシロアリを駆除・予防をするには、シロアリ防除剤の防蟻成分がシロアリに与える影響を詳細に理解する必要があります。
イナバ白蟻では、自社試験で薬剤の性能を評価しており、使用するシロアリ防除剤のシロアリに対する影響を時間経過で理解しています。
◇性能評価試験の報告書

使用薬剤の防蟻効果の論文・レポート
多くのシロアリ防除剤がありますので、防蟻業者は使用する薬剤の特徴について理解をする必要があります。
例えば、シロアリへの効果を謳われていたある天然成分の防蟻剤が本当にシロアリ防除に有効なのかを自社にて評価したところ、
殺蟻効果は認められたものの、効力の安定性に問題があることが分かりました。
木材食害虫を対象とするシロアリ防除剤の性能には、殺蟻効果の他、効果の持続性が重要です。
特に、シロアリ被害が甚大なイエシロアリ地域において、効果の持続性が環境に大きく左右される防蟻剤を使用する場合には、代替となるシロアリ対策が必要であることが示唆されます。
◇ヤマトシロアリ職蟻の階級分化による影響
ヤマトシロアリ職蟻の階級分化によって生じる新たなコロニーの対策のための実験

ヤマトシロアリのコロニー
コロニーがどのような環境で再生されるのか、再生ができないのか、シロアリを観察することが重要です。
◇シロアリのコロニーの創生

羽アリのその後、コロニーの創生
羽アリの飛翔後におけるシロアリのコロニー創生環境の理解は、一般的なシロアリ被害対策に加え、更なる対応を可能とします。

シロアリの世界 ~ リーダーの存在
シロアリ社会にもリーダーが存在することが示唆されます。
個体観察に基づく新たな発見は、防除現場での新たな気付きを導き、より効果的な防除方法に繋げることができます。

二酸化炭素によるシロアリの殺虫
既存の工法に囚われない駆除法についても研究をしています。
※シロアリの対策は、関係会社のイナバ白蟻の対応となります。
シロアリ防除工事以外の対応について
シロアリ防除業界では、過去に一部の業者による過剰な利益優先型の営業活動が社会問題化され、
その結果、多くのお客様がシロアリ駆除業者に対して不信感を持つようになりました。
このため、シロアリ被害に遭われた方が、安心して相談できる業者を見つけにくく被害が拡大してしまうケースも少なくありません。
イナバ白蟻では、シロアリ防除に特化することで、お客様に安心してご利用いただけるサービスを提供したいと考えております。
そのため、床下換気扇の設置や基礎補修工事といったシロアリ防除以外の工事は行っておりません。
これらの工事をご希望のお客様は、イナバ白蟻 関係会社の稲葉矢株式会社にご相談ください。